オンラインサロンを創る
- とらよし
- 2024年11月23日
- 読了時間: 10分
競合不在の世界
・説明できない何か
自身が拡散したいモノなんて、一般社会に暮らしていても
絶対に見つからない。せいぜい「私はコレが好き」という
個人の趣味止まりになるのが関の山だ。しかし人は他人の
趣味にそこまで興味がない事は既に周知の事実なのだから
自身が拡散する何かは「社会問題の解決案」になる何かで
なければビジネスとして成立しない。これが「人々の感情
を動かす演出」ならばエンタメ業界になるし「恵まれない
人を救う」ならボランティアに近くなり「何か(誰か)の
宣伝」だと広告業界になる。そして当然「便利と時短」は
営利ビジネスモデルとして王道だが、ここで「意味を価値
に変換しようとする」と競合は非常に少なくなる。理由は
至って単純で「それが何なのか」が説明できないからだ。
・人のせいにしない
であればアナタのアイデンティティが掲げる「上手く説明
できない何かの価値」が、いきなり売れないのも当たり前
だ。これが「人のせいにしない」と言われる所以の本質で
あり、これが最初から上手くいかない原因は自分のせいで
も他の誰かのせいでもない。上手く説明できないのであれ
ば上手く説明できるまで継続して掘り下げれば良いだけだ
し、これを成功に持っていく事が起業家の使命になるから
中身はどうしたって暗中模索で試行錯誤を繰り返す事にな
るんだ。つまりアナタが成功しない事に対し誰も悪くない
事が理解できた時に、初めてアナタのやるべき行動は少し
ずつ見えてくる。
・入って抜けてまた入る
そんな手探りの状態から抜ける為に、とらよしが体験した
起業世界の渡り方を少し紹介する。情報が溢れる現代社会
において「絶対的な正解」など求めない事が本当に大切で
そこでは本当に真っ暗闇の中を進むというよりは「同じよ
うな事をやろうとしている人」のコミュニティに入ってし
まうのが近道。そしてそれは有料であれば正解というワケ
でもないが、例えば多くの人々が集う成功者の有料コミュ
ニティに入って「スタイルを真似る」のは選択肢の1つと
しては有効。自身の欲しかった情報が手に入るまで色んな
コミュニティに出入りしてみよう。
疎外感の捉え方
・資本主義の世界
多くの起業家たちが抜け出せない絶対的なルールの1つと
して挙げられるのがこの「資本主義」という社会通念だ。
この世界では主に「資本家」と「労働者」という2種類の
役割しか存在していないが、Society3.0の時代に労働者の
役割が多様化した事で、資本家の姿は明確にイメージでき
なくなってしまった。ただ、資本家の役割は今も昔も違い
はなく「何かの目的を果たす為に資本を分け与える立場」
の事であり、分け与える対価の代表として「お金」がスタ
ンダードになっただけの事。
・組織の在り方
こういった目的で立ち上げられる組織は「お金という報酬
を貰う代わりに労働を提供する労働者」が必要で、それが
権力を生み出す基になっているからヒエラルキー組織の形
になるのが一般的。これは特に悪い事でも何でもないが、
自身のやりたい事が見つかった人にとって労働者の立場と
いうのは人生に良い影響を与えない。だからこそヒエラル
キーの組織体系からは抜け出す必要があるし、今度は自身
で立ち上げる必要がある。その原型はティール組織と呼ば
れ「大学のサークル」のような組織体系に近い。
・役割分担による疎外
では、仕事を役割分担する事で生まれる「労働者の疎外」
とは具体的にどんな状態を指すのか。1つ目は労働生産物
からの疎外で、仕事で生み出した成果物は作業者の物では
なく全て資本家の物であるという事。2つ目は労働からの
疎外であり労働対価には人生の価値を高める要素が含まれ
る事が望ましいが、現代企業で得られるモノは「社内ポジ
ション」であるという事。3つ目は人間性からの疎外で、
労働者の仕事は資本家の想いを形にする事だから同じ想い
を持たざる者は人間性を犠牲にしなければ仕事を完遂でき
ないという事。4つ目は人間らしさからの疎外で、人間性
を犠牲にした働き方を継続すると「オンとオフ」といった
2種類の人間性をスイッチで切り替える生活を余儀なくさ
れるという事。これらが働くのは自然の摂理であり、資本
主義で働く上で絶対に避けられない現象そのものだ。
疎外感が生むペルソナ
・そもそもペルソナって何だ
少しでもマーケティング理論に触れた事がある人は必ず耳
にするであろうこの「ペルソナ」という考え方は、元々は
仮面を意味する言葉であり、この仮面を被る心理の根底に
は「隠す・隠れる」といったネガティブ要素が多分に含ま
れていて、その仮面は自分の顔を隠すだけでなく内面部分
にも適用する事ができる。資本主義の役割が起こす4つの
疎外に対抗する為にもこの仮面は大変便利で「今」という
報酬を得る為に付けるには最適なのかもしれない。
・やっぱ要らないよね
であればマーケティング戦略が教えているのは、この資本
主義に則った上で「そこから脱出できない労働者」をター
ゲットにしている事になる。だけど自身が資本家になろう
とする時、目の前にいる「その人」はアナタのターゲット
だろうか?仮にも事業主たちが集まる起業塾の場で「労働
者をターゲット」にした議論を展開する意味は到底理解で
きない。それより大切なのは「自身が労働者から抜け出す
事の大切さ」だとこのサロンでは考えているから。だから
こそこのサロンではペルソナの意味を十分に理解した上で
「設定不要」としている。
・新しい信用の形
ボクが常々このサロンで提唱しているのは「労働者の立場
のままで労働者をターゲットにする」意味不明なビジネス
スタイルではなく「いかに労働者の立場から抜け出すか」
に重きを置いている。まずは消費者の立場から脱出しなけ
れば資本の流れは見えてこないし、仕掛けもバックエンド
もあったモンじゃない。だからこそアナタが目指す資本家
は何を資本にするのかも自由で、それはお金でなく時間で
も良いとこのサロンでは考えている。アナタが信用を得る
為に、お金支配の呪縛から抜け出して時間を価値に変える
視点と姿勢が必要になる。
未来の余裕を今創る
・価値ある影響力を持つ為に
起業家と言えば誰もがフリーランスかインフルエンサーを
目指す中で、アナタはその影響力を使って一体何がしたい
のか。将来的に「働かなくて良い環境」を作る為の資産を
創るビジネスは、実現させれば本当に将来そんな未来が訪
れる。それはある種の成功ではあるが、自分で稼いだ金を
自分にしか残せない資産は一体何の為の仕事なのかが不明
だし、自分が死ぬ間際にはお金はコントロールを失うから
それまでに資産が尽きてしまう可能性だってある。本当に
死ぬまで続けられる仕事を考えた時、真っ先に消える選択
肢は「お金を貯めておく」という事だけだ。
・考えない広告
何事も行動に落とし込む時に「思想」は既に出来上がって
いる状態の方が全てがスピーディ。解決策を持っていない
のであれば「一緒に考えよう」になるし、思想すら怪しい
のであれば「一緒に考えませんか?」が正直ベースの広告
になるだろう。ここを自身の成長も見越しての期待値とし
て誇張も交えた広告を考えながら打てば、それは当然詐欺
行為にしかならないし、増してや思想もなく打つ広告には
中身がない。考えないというのは「既に考える必要のない
所まで来ている人」が起こす行動原理の事である。
・レスポンスによる期待値
フィールドに投げかける発信というのは良いモノには良い
反応が付く事は多いが、悪い反応は返ってこない事の方が
多い。だからこそ何が悪かったのかは自身で調べるしかな
いし、そこはまさしく暗中模索の世界そのもの。少しでも
過激な発信には「いいね」が付きにくいと思われがちだが
実はそうでもないという事をこのレスポンスへの期待値と
して持っておく事は、アナタのこの先のビジネスにおいて
少しだけ背中を押してくれる。正直にフィールドに投げか
けてみると良いだろうし、その正直さは好感度だ。
サロンの利点とは
・アイデア帳
過去の偉人の言葉に「人生で成功したければスケジュール
帳を手放してアイデア帳に持ち替えなさい」といった名言
がある。この言葉の真意はそのままの意味であり、流れの
早い現代社会ではスケジュール帳には当然「未来の時間」
を書くのだから、その分のアナタの時間を拘束してしまう
が、逆にアイデア帳に書いた事にはアナタの未来の時間を
拡張する可能性を持つという意味が込められている。スケ
ジュールからは「完・未完」の概念しか生まれないがその
一方でアイデア帳からは「やるか・やらないか」の選択肢
が生まれるし、それを毎度決断するのが経営者の仕事だ。
・備忘録の重要性
アイデア帳に書く事は本当に自由発想で、自分が思い付い
た思想を考え付くままに書き連ねていけば良い。ただそれ
は到底実現が不可能な事ばかりである事が多く、ほとんど
の人は机上の空論だと諦めてしまう。個人で興すオリジナ
ルビジネスアイデアは、そんな机上の空論の中から実現で
きそうな事を順番に実現してく作業だと心得る事。誰もが
いきなりゴールに辿り着けるワケでもなく、ただ闇雲に走
ってさえいれば終着するワケでもない。何が問題で何なら
出来そうか。これをアイデア帳を基に書き記していくのが
備忘録の役割であるならば、問題は思想そのものではなく
「物事の順序」だという事が見えてくる。
・思い付きを話せる場
人がおおよそ考える「不可能」というのは、その順序の事
である事が多い。いきなり1万人規模の大舞台に立つ事は
出来ないし、いきなりアナタの元に大金が転がり込んでく
るワケでもない。ならば、その為に必要な要素を洗い出し
て書き出す場が要る。オンラインサロンの役割は一方的に
教える為の「塾」である必要はなく、自身のアイデア帳を
元に出てきた「思い付き」を限定公開の場で披露する場と
しても使える。だから、更新されないサロンに未来は無い
し、スケジュール帳に従っていたらサロンは興せない。
認知可能な一般領域
・人に付ける仕事
多くの人は真っ先に成功者の「目に見える部分」を真似し
ようとする。だからYouTubeを始めれば、そのうち人気の
YouTuberになれると思ってしまうタレント活動も同じ。
だけど目に見える仕事というのは「仕事に人を付ける」と
いう会社企業の効率観点から見た仕事の在り方であり代替
がいくらでも効く。真似をするスタートは目に見える部分
でも良いが、本当に気付くべきは「ナゼそんな立ち位置に
なれたのか」の本質だ。スケジュール帳に振り回されなが
ら成功者になった人をボクは見た事がない。
・フロントはショーで魅せる
とは言え、自身のアイデアをいつまでも秘蔵の書庫にしま
っておいた所で誰も気付かないだろう。であればどこかで
”ショー”として魅せるプロセスは必要で、それはフロント
エンドの構築に大いに役に立つ。その成果が歌になったり
漫画になったり動画になったりするのであって、これらの
成果物は最早「やりたい事をやった結果」になる。だから
人の眼に触れるフロントエンドの構築は最後で良いし、何
だか楽しそうだという理由だけで「集客できる」なんて勘
違いは今すぐに捨てた方が良い。
・ワクワクさせる可能性の世界
動画であれ漫画であれ、成功者の作品には必ず「その作品
によって救われた人」が存在する。これを価値に似せる為
に、いたずらに人の感情をかき回すのが「知らないヤツは
死ぬ」世界のビジネスの在り方だった。感情を揺さぶる事
を目的にした何も救わないビジネスの在り方というのは結
局「妄信(宗教)」に近く、こうした何の価値も生まない
ビジネスが蔓延する理由に「問題解決」が含まれていない
事が挙げられる。現代社会が前に進まないのは「楽しい事
をやっていれば良い事ある」と権威が示す方針に、本気で
信じてしまうヒツジ達とオオカミ達の弱肉強食のロジック
が強力に働いてしまっている事を踏まえた上で、ワクワク
する未来がメンバーに訪れる為にアナタができる事は一体
何なのかを考えよう。

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