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ブルーオーシャンを狙う為に


曲線と水槽の中身

・経済合意性限界曲線の内側

マズローの5段階欲求になぞらえて世界の生活をレベルで

表した時、3段階目のコミュニティまでクリアした先進国

は生活水準もレベル4に突入していると言える。そこでは

先進国らしく高層ビルや高速道路が立ち並び、サラリーが

働き方の主流である事が特徴的。その状態になると生活に

必要な物資は概ね不足なく社会は「便利と時短」に溢れる

ようになるが、今度はモノが飽和状態(インフレ)になり

ニーズの要求レベルもどんどん上がる。しかしある程度の

便利も追求され尽くされれば、今度は不便がニーズになり

「わざわざ便利ツールを持って不便な場所へ行く」という

アクティビティが蔓延する事でその市場は軟着地するだろ

うと言われており、それは最早市場が飽和状態である事を

意味する。その外側にある領域との境目を経済合意性限界

曲線と呼び、その内側にしかニーズは発生しないとされて

いる。

 

・グローバルに構える理由

ではレベル4の生活水準を手に入れた先進国のニーズが既

に飽和状態ならば、その外側にしか大きな市場は残されて

いないという判断になるが、ところが新興国に目を向けれ

ばその限りではない。水槽の中身が既に色々と埋まってい

て隙間が小さなスモールビジネスモデルであっても、水槽

(市場)をグローバル(海外新興国)に移してやればまだ

まだその隙間には大きな市場になる。今、ボクらは先進国

向けに限界曲線の外側市場に目を向けるか、新興国向けに

既存ビジネスを持って水槽(市場)をチェンジするかしか

大きな勝利は残されていなくて、東南アジア諸国を相手に

メイドイン・ジャパンブランドを引っ提げて展開するのは

手法として悪くない。ただしその不透明な領域に中々家族

を連れてはいけないだろうし、そこは独身の独占市場にな

る可能性が高い。

 

・決して隙間の話ではない

水槽の中に大きな石をフチまで投入し「この水槽は満杯で

すか?」っと聞くどこかの大学教授の逸話は有名だが実は

この話は「まだ隙間産業が残っているから探せ」っという

意味では決してない。そういう見方も出来る事に変わりは

ないが、この逸話が本当に教え手くれるのは『水槽に入れ

る順番』こそ本質だ。あれは「自分の心に何をどんな順序

で入れると良いのか」を説いたモノで、先にストレス等の

「細かい話」から投入してしまえば中々満杯にはならない

代わりに満杯になってしまったが最後「後は水しか入らな

い」ぐらい隙間はなくなってしまう。その後で家族や友人

ひいては自分自身のアイデンティティなど、自身にとって

大きなモノは「後から入れる事なんて出来ないよ」という

先人の教えに他ならない。

限界曲線の外界

・経済合意性限界曲線の外側

この曲線が表している領域は単純に「お金を投資する事で

お金が回収できない」とされる境界線を示している。図の

右端で誰もが必要とする横軸であっても、例えばアニメに

出てくるような「仙豆」や「4次元ポケット」や「タイム

マシン」などは今まで誰も創った事がないモノで、そこに

いくらお金を注ぎ込もうと絶対に完遂しない領域だ。これ

が難易度を表す指標として一番ピンとくる例であり、ここ

には「お金」でなく何か「別のリソース」をかける必要が

ある。だとすれば、需要(横軸)の位置はともかく、この

曲線(境界線)より少し難易度が上の領域を狙う事は出来

ないだろうか。そもそもお金を掛ける必要がないのだから

個人起業家が狙うには最適なポジションになるのではない

だろうか。

 

・アナタの事業はどうですか

このポジションに気付く事がそもそも「誰かが既に興した

既存事業」から抜け出すきっかけとしては最適で、曲線の

内側は既にお金持ちが尚お金持ちになる(資本と労働)の

世界であるならば、そんな場所から「アナタだけの~」と

のたまう”起業ごっこ遊び”ではなく、本当にアナタにしか

創れない世界へ転身できるチャンスになるだろう。何度も

言うがそこは「お金なんて掛けたって、どうしようもない

世界」なのだから、新興国を相手に既存ビジネスを興すの

でなければ「投資が云々」とか言ってないでまずは「お金

の役割」を学んでおこう。これが先の人生で「自分が何に

お金を使うのか」を決めるきっかけになる。

 

・ボクらの生きる世界

生活水準がレベル4まで達した先進国であるこの日本では

基本的にお金を使う生活が一般的になっている。物は時間

の経過と共に壊れていくし、近年に至っては「修理」概念

さえなくなりつつある。いくら自身が自分至上主義で存在

していても、生きていく上で子供達の学費は必要だし家は

住んでいるだけで固定費がかかる。とりわけお金がなくな

れば、娯楽品はともかくパソコンやスマホといったビジネ

スに必要なツールさえ保持が怪しくなってくる。これらを

手放す事は現代ビジネスにとって相当な遅れをもたらすし

場合によっては活動そのものの継続が怪しくなってくる。

なるべく質素な生活を心がける理由はこんな所にあって、

間違ってもリゾート研修の”参加者”など良い気分になって

いる場合ではない。

仕事の価値

・就職して稼ぐお金

ボクらは幼い頃から良い学校に入れば良い就職先へ入れる

という「終身雇用」を前提とした安定した生活を目指す為

に、若い内に「苦行」としての勉強に打ち込む事を正とし

てきた。だからこそ学生時代に始めた習い事やクラブ活動

でのスキルは社会に活かす事無く、段々諦めムードが強く

なる傾向にある。社会人になってからの仕事は資本家の誰

か(自分ではない誰か)の夢を叶える為のお手伝いであり

本来はそれを手伝いながら今度は自分の夢を実現させる方

へと偏移していくべきだが、終身雇用という目標は永遠に

その企業から出ないという前提の契約である為、その後に

自分の夢を叶えるタイミングを半ば自動的になくす。ここ

は若い内に経験する将来起業の為の練習台にしよう。

 

・製造と販売という仕事

ビジネスの本質は主に「何かを創る」事と「それを売る」

事で資本主義という経済を回す事にある。このどちらかを

若い内に突き詰めておく事が大切で、創るスキルを持った

人は残りの人生を販売の勉強にすれば良いし逆も然りだ。

将来起業するタイミングというのは定年後ではあまりにも

無謀で、65歳で会社を定年した後、得意分野の反対側の

スキルを学ぶのに10年かければ「デビュー」は75歳に

なってしまう上、ほとんどの場合は「その歳までやってき

たんだから」という理由で製造・販売のスタンスを変更す

る事ができない。偉いさんを経験した人は、もう下っ端に

なれない心理的ブロックがここでの大きな要因だ。だから

スタンスが変更できる年齢の内に変更しておこう。

 

・学校では教えてくれない事

日本の一般教育では「資本主義」の構造自体を教えない。

これは正しくは「教えない」というより「教えられない」

と言った方が正しいのかもしれないが、この理由は至って

シンプルで学校の先生自体が労働者の立場である為に資本

がどのように動いているのかを要約できない為だ。だから

歴史上の「財閥の存在」は教える事は出来ても「お金の使

い方の一例として企業を買えば良い」とは決してならない

し、何ならお金は「労働で稼ぐのが正解」と考えているの

が一般的だろう。だから子供の将来の夢に「学校の先生」

は出てきても「教育委員長」とはならないのも何ら不思議

ではないし、プロプレイヤーに憧れてもコミッショナーに

憧れない理由もここにある。

動くポジショニング

・レッドとブルーな市場

自身が興すビジネスがレッドオーシャン市場なのかブルー

オーシャン市場なのかは「経済合意性限界曲線」に当ては

めてみれば分かる。難易度が低く、需要も多いポジション

は当然競合多数で「価格競争」にならざるを得ない領域だ

し、反対に難易度が高くて需要が少ない場所は競合不在の

ブルーオーシャンという事になる。ただ、移動させるのは

難易度か需要のどちらかで良いんじゃないだろうか。曲線

図左上を狙ってしまうと、その場所から「売れる領域」に

まで持ってくるのに果てしなく時間を使う事になる為に、

一気にマネタイズが座礁する。需要の位置はどうあれ狙う

のであればできるだけこの曲線上のギリギリラインが狙え

ればベストだ。

 

・万民向けの商品

起業家の間ではタブーとさえされている万民向けの商品は

実はリアルに多く存在する。ただ、万民が満足する事業や

サービスが個人で立ち上げられるワケがなくって、これを

勘違いさせない為に「合言葉を作った」のが実情だろう。

だから「多くの人に向けた商品」はどんどん創っていって

問題ないし、それで実際多くの人が助かるのであればそれ

は立派なサービスとして成立する。むしろ、過去の自分が

「お金を出してでも欲しかったモノ」は結構多くの人々が

切望するモノになるんじゃないだろうか。

 

・丁寧に創り込む

レッドオーシャンからブルーオーシャンへの転身は難易度

を上げるか需要を下げれば叶うが、一度始めたビジネスの

難易度を上げるって相当ムズイはず。元々簡単なビジネス

をやってる人でも「自分がやってる事、簡単だからな」と

自覚している人なんていなくて、それがどれだけ薄利だと

解っていても儲けが出ていればそれは「成功」になるから

だ。そんな中で、競合を避けて成功者を目指す為とは言え

「需要を下げる」選択も「難易度を上げる」選択も、既に

ある売上を落とす事が確定しているから後付けできない。

だからこそ最初からブルーオーシャンを選択しておいてか

ら「需要を上げる」のか「難易度を下げる」のかの選択肢

を残す方がコントロールできるビジネスとして機能する。

強い言葉の効果を考える

・強い言葉を使う意味

マーケティングの世界では、得てして「強い言葉」を使う

事を推奨しているが、この効果をブラフだろうがフェイク

だろうが使う事を推奨しているのは「リアル販売」を生業

にしている業種が一般的。こういった効果は、新聞・雑誌

業界では大変重宝されるからだ。その理由は「人は一度手

に触れたモノに愛着が涌く」からであり、中身がフェイク

だと知った後であっても、一度手に取ったその新聞や雑誌

は「不要なモノ」とは認識しながらも中々本棚に戻す事が

難しいのが人間の心理。つまり不要なモノを買わせる文化

は以前から取り入れられていて、そういった意味でボクら

は「自分が本当は何を買ったのか」を常に意識する必要が

ある。

 

・販売促進効果の是非

この「強い言葉を使う」を空中戦にしたのが「炎上商法」

と呼ばれるビジネスだが、多くの人はこの炎上がどうして

利益を生むのか理解できていない。何度も言うが大手企業

は「万民に広告を見せたい」と常々考えていて、その理由

は広告の役割は人々の目に留まって初めて効果を発揮する

からに他ならない。つまり、アナタが強い言葉を使う目的

があるとすれば、それは誰かの宣伝をするための「客寄せ

パンダになった時」に他ならない。そこで広告対象の事業

に顧客が誘引されれば、広告料金がその事業主から支給さ

れる。これがアフィリエイトと呼ばれる広告収入業の在り

方であり、今ではそれが「動画」に取って代わっているだ

けの事だ。

 

・ベレルフォンとキメラ

YouTubeであれTikTokであれ、自身で商品やサービスを

創らない事業主は「難易度も低く需要も多い」完全レッド

オーシャン市場だ。そこで勝ち上がったトッププレイヤー

は「プレミアム」と呼ばれるが、そこにはどうしてもセカ

ンドキャリア問題が発生するポジション。案件が降り注ぐ

内は勝者を気取れるが、1度の不祥事で全てが吹き飛ぶ事

も珍しくない上に、人気がなくなれば案件もこなくなる。

ブルーオーシャンに身を置く事を推奨しているのはそんな

外部事情にコントロールされない独立事業を目指す方が遥

かに人生効率が良いからであり、そしてオリジナル事業を

創るのであればベレルフォンとキメラは同時にリリースで

きるように準備しておく事。これもコントロールの一環。

情報の価値

・便利なモノ

世の中には既に「どう使えば便利か」といった情報はそこ

かしこに溢れていて、その中には”伊藤家の食卓”のような

裏技コンテンツも多分に含まれている。楽に痩せる方法や

便利な覚え方など、今や時短をメリットにした商材は無料

で入手する事ができる時代。「ここまでは無料だけどココ

から先は有料ね」という手法は最早通用しなくなってきて

いて、その先は自分で調べれば出てくるのが当たり前だ。

本当に教える事に特化するのであれば、そのジャンルでの

知識はほとんど網羅するぐらい専門知識を持たなければな

らないし、そもそも専門知識は言語化が難しい。だからと

言ってニーズに応えていると便利で難易度の低いジャンル

にしか参入できない事になる。

 

・意味のあるモノ

意味のあるモノをターゲットにしたビジネスは定義も広く

て取っ掛かりがないのが特徴。当たり前だ。このビジネス

はそもそも「自身のアイデンティティを基にしている」か

ら十人十色になるのが特徴の1つ。どんなビジネスモデル

が存在するかと言うと「困ってる人と助けられるスキルを

持った人をマッチングさせるコミュニティ」がその1つ。

主宰者は専門知識不要で、人心掌握に長けていれば紹介料

をマネタイズとして設計すれば良い。そして自身の困り事

を解消するこのサロンも1つの大きな例になる。ここでは

人心掌握よりも情熱を燃料にする事で専門性に特化させる

「魂の叫び」を設計している。

 

・情報には価値がないか

以前にも記載したが「ここから先は有料ね」という手法の

サービスは既に終わりを迎えている。その先はユーザーが

自身で調べればほとんど知る事ができるから。ただその上

で、Google先生には載ってない情報が扱えればその情報

には価値がある。であれば個人が最初にすべき事は「有料

の専門情報を充実させる事」に尽きるし、それは調べても

出てこないし正解が分からないし誰もやった事が無い情報

であればあるほど価値が高い。この辺りを突き詰めていく

とある日突然、周囲の意見が幼稚に聞こえるようになる。

2分で伝えきれてしまう虫食い情報サービスや、世の中の

不条理を全て「得体の知れない不思議な力」のせいにして

しまうサービスまで様々だが、こういったユーザーの期待

に応えられないサービスはここでは推奨しない。


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