マインドオートメーションの構築
- とらよし
- 6月14日
- 読了時間: 10分
ストックとバッファ
・芋づる式「そう言えばさ」
現代社会の問題はかなり複雑に色んな事柄が織り交ざって
いる事が多い。これは問題の大きさに一切関係なく大きな
問題の起点に小さな問題が隠れていたりする。こういった
問題を全て掘り出すのがマインドオートメーションの役割
なら、その問題の関係性は繋げたままにしておこう。これ
を切り離して考えても、結局先々で「繋がらない」事象が
生まれるだけだ。そして、問題を思い出す際にも1つ出て
くれば後は芋づる式に関連問題が出てきてくれた方が解決
しやすくなるからだ。
・全て書き出す「備忘録」
これらを全ての問題点を記憶する事など到底不可能なので
掘りだしたら、順番もサイズも関係なく全て何かに書き出
そう。人の記憶は有限であるどころか「ほんの少し」しか
記憶していられない事は有名だが、これが増してや解決し
てないモヤモヤなら尚の事。答えのない問題をいつまでも
記憶しているとノイローゼになる事を本能は知っているか
らこそ、睡眠で都合の悪い記憶だけは一旦消去するように
なっているのが人間のメカニズムだ。だがインターネット
には消費期限などありはしないのだから、書き残しておけ
ばいつでも問題はその「関係性」と共に掘り起こせる。
・実現すべき「課題」
これを掘り起こせばいつでも問題は見る事ができるように
はなるが、解決策が出るかどうかは別問題だ。とは言え、
一度自分で認識した問題は、一旦忘れる事はあっても思い
出すのは早い。このサロンが記事を周回させているのには
そういった想いも含まれていて、初見で見た時よりも2回
目に見た時の方が解決策は出やすいのは確かだ。それは単
純に「既に知ってる問題だから」に他ならず、たまにふと
思い出した時に解決策を模索するチャンスが訪れるから。
こうして複雑な問題はジワジワと解決していく事になる。
専門性が生む人生の余白
・LOVOTという仕事
LOVOTというコミュニケーションロボットがある。この
ロボットは「役に立つ」意味合いとは正反対の役割で創ら
れ、どちらかと言えば「ポンコツ」の一言に尽きる。しか
しながらこのロボットは役立たずな割に中身がかなり精巧
に作られていて、便利と時短を担わない代わりに飼い主の
「誰かの役に立つ」という承認欲求の解消と「愛でる」と
いうペット的な意味合いを複合的に兼ね備えた存在であり
便利と時短からの脱却は、こうした「人生の余白」みたい
な意味をもたらす事に繋がる。
・商売を回すキャッチーな存在
愛くるしいキャラクターと言えば、例えばお客さんと一緒
に自身も酒を飲んだ挙句にお客さんよりも早く潰れてしま
う居酒屋の店主の話が有名だ。この存在は「意図的」では
なく「本気でお客さんを満足させようとする、シリアスな
サービス精神」が裏目に出たモノ。悪い言い方をするなら
間抜けに他ならないが、そのサービスを受けた側が感じる
のは非難や批判ではなく「感謝」の一言に尽きるだろう。
そうなった時、それ以降は顧客が顧客を回す(接客する)
サイクルが始まる事になるが、それは豊かで面白い状況で
ありかなり貴重な体験を生み出す。
・精巧に作られた不完全
便利と時短からの脱却は、このような「不完全さ」に魂を
宿す事が多い。ある種の専門性に特化しすぎた事で一般的
な部分が疎かになってしまうのは「東大生が1円玉の厚み
を知らない笑い話」にも共通する。ただ忘れてはならない
のはこれらの逸話が笑い話になる為には、必死で専門性を
突き詰めた結果に過ぎないという事。どこかで下心や人を
見下すような心が生まれると、それは途端に受け手に伝わ
る事になる。LOVOTもかなりの技術者が本気で技術を追求
したからこそ出来た逸品であり「ポンコツを創ろう」と
すれば、それは本当にポンコツにしかならない。
規模の影響力を回避する
・現実空間の箱型サロン
現実世界のリアル店舗を構える事業であろうが仮想空間に
構えるメタ事業であろうが、価値の高い仕事を継続しよう
と思えば目指す先は同じで「圧倒的に自分から仕事に係る
時間を減らす」事に尽きる。つまり自分の仕事は時給単価
の最も高い仕事でなければならない。であるならば、有形
のモノを触る時間を圧倒的に減らす工夫をしなければなら
ない事が何となく見えてくる。リアル店舗では既に開拓し
尽くされたレッドオーシャン市場でなければ不利になる事
を踏まえ、このサロンでは悠々とブルーオーシャンにチャ
レンジできる仮想空間での立上げを推奨している。
・仮想箱の存在
とは言え、仮想空間で事業を継続する方法はそんなに多く
はない。だからこそメタバース上でのビジネスは困難な事
が多く、これらを解決する事を仕事にする方が今は向いて
いる。そこで扱うのは無形のモノでありどこかにポータル
(入り口)を設けて、仮想箱に人を呼び込む必要がある。
オープンスペースでは「無料」で沢山の情報が転がってい
るからだが、ここを有料にする為には無料で手に入る情報
以上の「圧倒的な何か」が必要になる。それこそが専門性
であり、ここを突き抜ける魂の叫びがメタバースに必要な
要素になるだろう。
・サブスクの概念
仮想空間上でのマネタイズ(価値の換金方法)を考えた時
最も難題になるのが「決済方法」だろう。世の中には便利
な決済方法が溢れてきているが、そのどれもが有料サービ
スである中で「稼げるかどうかも分からないモノ」に先に
お金を投資するのは、経済合意性限界曲線の外側にお金を
かける広告戦略と何ら変わらないギャンブルだ。まずは、
途絶えない情報を構築する事が先決であり、稼ぎを考える
のはその後で良い。いつまでも提供できるモノは何なのか
を本気で考えればサブスクの基が出来上がり、それはやが
て規模の影響力を回避する青天井になる。
寝ないウサギが一番速い
・単元の割り振り
誰もが憧れる職業コンサルタントやプロデューサーは納得
をお金に換える職業になる。だからこそ必然的に、大量の
情報を扱う必要があるし簡単にはなれないが、問題は大量
の情報をどのように処理するかの一言に尽きる。だからこ
そ備忘録は書き残す必要があるし、スケジュールに追われ
ている場合ではないし、アイデア帳に持ち替える事を余儀
なくされる。ただし、それを売りモノにする為には膨大な
データを単元(セクション)で切り分けてメニューにする
必要がある。ユーザーが買いたいのは「一部分」であって
「お店そのもの」ではないのだから。
・ウサギは何を見たのか
そんな大量の情報を扱う事になると、必然的に脳の情報の
やり取りが増える為に睡眠時間が長くなる。このサロンで
「うたた寝」を推奨しているのはその為だが、童話「ウサ
ギとカメ」に出てくるウサギが「寝た事によって負けた」
と勘違いしている人の何と多い事か。ウサギの敗因は途中
で寝てしまった事ではなく「視点が後ろにあったから」だ
と考えた方が自然ではないだろうか。一方で視点がゴール
にしかなかったカメは、ウサギを抜いても慢心しなかった
からこそ勝てたのだ。ここでは足の速い・遅いは関係ない
事が分かるが、それでもゴールだけを見据えて途中で寝な
かったウサギが一番速い事も事実だ。
・下山してきた人
自身でビジネスを興そうとする人は、その多くが「自身が
山頂へ辿り着けばゴールだ」と考えてしまっている。それ
はアナタが「プレイヤー」であった場合の話であり、それ
をゴールにして良いのは、どこかから賞金が出るレースに
参加した場合のみだ。オリジナルビジネスは「追体験」が
価値になる事が多い為、アナタが今まで必死に登ってきた
道なき登山道を、他の人でも登れるように整備する事が望
まれる。山頂からの呼びかけでは、麓にすら来ていない人
の耳には入らない。
過去の自分と闘わない
・下山する必要性
オリジナルビジネスが山頂からの呼びかけでなく「下山」
する必要がある理由は、そこがどれだけ素敵な世界なのか
を下界の人々に「説明する」必要があるから。何となく宙
に浮いた話では信用が得られないのは確かだし、アナタが
到達した場所に素敵な世界が広がっている事も確かなのだ
ろう。ならばそれを「説明」しよう。そこにはどんな苦難
があって、それをどう乗り越えられたのかを。これが俗に
言う「ストーリーテリング」の全容であり、アナタだけの
オリジナルストーリーになる。この内容が精密になればな
るほど信用度合いは増す。
・何かを売る事で克服する恐怖
このステップに至るまでに多くの人は「お金に困る」事に
なるのは既に周知の事実。だからこそ多くの人は「お金が
あるから起業ができる」と勘違いする要因になっている。
そして、まだ価値も出来ていない状態で本当にお金に困る
人は詐欺でも犯罪でも手を出し、それを「稼いだ自分はス
ゴイ」と周囲に見せびらかすようになる。確かにお金には
困らなくなるが、それはアナタの一番築きたかった信用を
台無しにする。アナタが本当に迎え入れたかった未来はそ
んな所にあったのだろうか。
・販売とセカンドキッズ
世の中には「売ればお金が手に入る」という短絡思考でし
か動けない人も多い。ただ、現実には「売る」というのは
2番目の行為であって、その前に「売るモノを入手」する
必要がある。それをどこかから買うのか自分で創るのかは
自由で良いが、それを手元に置かない内から何かを売ろう
とするのは「1人目の子供がいないのに、2番目の子供が
欲しい」と願っているようなモノ。株式の世界には確かに
「空売り」という売りが先行する手法はあるが、それでも
結果的には「後で買い戻す」必要がある。この世界は決し
て「売れば儲かる」という単純な仕組みで動いていない。
お金に善悪はあるか
・お金とは何なのか
そもそも「お金は価値の交換券」であり、そこに様々な人
の意思が乗る事でより複雑な使い方が出来るようになった
便利ツールの最高峰だ。このツールを使わなくとも高級な
リゾート地で暮らす事は可能だろうし、わらしべ長者の話
を基にすれば高級車でさえ手に入るかもしれない。お金は
現代社会を周囲と同じ速度で生きる為には必要だけれども
無いと何も始まらないワケじゃない。これが「お金は加速
装置だ」と定義される理由であり、お金を投資した所で必
ずビジネスが成功するワケではない理由だ。
・使い方を教えない社会
文明がこのまま加速を続ける為には、お金はどんどん増え
ていかなければならないと考えられているのが資本主義の
バブル思想だ。価値があろうが無かろうが、そこに行動の
加速装置であるお金をどんどん投入する事で「使う側」は
疲弊し「貰う側」は潤う。この辺りを理解しておけば自分
が過去に一体何を買ったのかは紐解けるだろうし、これか
ら「疲弊から脱却」する為に何に投資すべきでないのかも
見えてくる。アナタをギャンブラーにするかビジネスマン
にするかの境界線は、この辺りに潜んでいる。
・それにあやかる者達
例えば物販業界はビジネス素人でも簡単に手が出せる領域
で、ヤフオクやメルカリで「商店」としての活動をされる
方も少なくない。ではナゼこの商売には罪悪感もなく信用
も損なわないのに、自身が興そうとするビジネスに罪悪感
が生まれるのか。ここには商品やサービスにおける品質が
関係している。販売員(店)はこの「品質」に関して何ら
責任が無い。だからこそ自信を持って販売できるが、自身
で興すビジネスはその品質も自身で構築しなければならず
難易度が高い。この難易度は確かに苦労を伴うが、同時に
参入障壁の高さそのものであり「アナタでなければならな
い理由」を一生涯貫き通すものになる。

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