試行錯誤の連続
- とらよし
- 2024年12月1日
- 読了時間: 10分
安易な提案が招く否定
・相手を否定する
組織をヒューマンエラーで考えた場合、誰かが犯したミス
は、その誰かが「しなければ良かったのに」という結論で
片づけられる事が多い。だからミスが起こす事は悪い事と
して考えられるのが通例だし、それはいとも簡単にミスを
犯した人を否定する行為に繋がりやすい。これが「叱る」
という行為を勘違いに導いた事は疑いようもなくて、文句
が出たり「違う」の一点張りだったりするストッパー先輩
はこうして生まれ続けているのが現状ではないだろうか。
ここで相手を肯定した場合に得られるモノと先のメリット
を考えた場合「相手への否定」が運んでくるモノは想像に
容易い。
・自身のアイデアを売り込む妙
この問題を直接避けてしまう方法に「楽しそうな雰囲気」
がある。楽しさは何も考えずに得られる快楽として代表的
であり、主に「叱る」事を嫌う人に多い特徴だ。とは言え
ここはビジネスの場であるので、これを避けてしまう事は
たちまち「楽しい有料」を構築する事になる。ここは非常
に構築が難しい領域なのでオススメはしていないが、これ
を避けると一気に「相手への提案」が「相手への否定」に
早変わりする。ボクらが本気で勉強すべき内容はこの辺り
にあって、コミュニケーションとダイバーシティの大切さ
を理解するきっかけになれば良い。
・悪意なき提案
不思議な力だけに頼り切った運武天武(ギャンブル的)な
行動の先で得られるモノはお金でも仕事でもなく「信じた
何かに永遠にお金を払い続ける信仰心」だけでありアナタ
が構築でき得る価値とは全く無関係な所にある。だけども
信仰心で動く人に対してこのメッセージは「否定」になり
速攻でブロックされる。発言の根拠が悪意から来るモノか
親切から来るモノなのかという判断基準はここでは一切の
関係がなく、その事象こそが全て。ボクらは自分とは違う
考え方を持つ人に対して「どう認める」事が出来るのか。
ダイバーシティの捉え方は感情とイライラとの闘いだ。
新・空中戦の思想
・顧客は欲しいモノを知らない
マーケティングの世界において「顧客は自分が本当に欲し
いモノを知らない」というのは常識として存在するが実際
の所「知らないモノは提供できない」と考えるのが普通の
考え方だ。だから価値の提供者はニーズに応えるのであり
顧客が欲しいモノは顧客に聞くのが一番だとするのは何も
おかしな思考ではない。だけどベネフィットという考え方
が出てきた事で、一度は「それは要らない」と感じた顧客
が後にドハマりするケースが増えてきた。それはニーズに
応えるよりもウォンツに応える戦略として世に広まりつつ
あるが、実際にウォンツに応える為の具体策を知っている
人はほとんどいない。
・圧倒的な物量が要る
個人商店が一般的だった昭和の時代に、大型ショッピング
モールの存在を「必要とした人」など存在しない。世の中
が大量生産大量消費にシフトし、より効率的に時短を目指
した究極系が現在の「便利な社会」の姿であるならば顧客
が持つ情報は日ごとに大きくなっていく。だからもうこの
先で「知らないヤツが死ぬ」世界は終わりを告げるだろう
し、特殊詐欺も10年後にはなくなっていくだろう。顧客
のニーズ(今)ではなくウォンツ(少し先)も超えた先で
ホープフル(未来)に応える為には、顧客が持つ情報より
もっと大規模で圧倒的な情報量が必要であり、それは情報
溢れる現代にこそ可能な施策だ。後はアナタがどうしたい
かだけだ。
・レベルに応じて提示を変える
この先は「顧客のニーズを無視」し続ける世界観がある。
何が欲しいのか分からない顧客に対して自身の提案をどう
通すのかを考える為に「相手を否定しない心」は大切にな
るし、これを模擬戦で考える為に「クツを履く文化を持た
ないアフリカ原住民族へ提案するシューズの良さ」の話は
良い練習になるのではないだろうか。益々暗中模索が深ま
る事になるが、この暗闇を抜けた先でなければ競合不在の
ブルーオーシャン市場には辿り着けない。成功者を目指す
アナタのすべきことは、そこら辺には転がってはいない。
仮想敵を考える
・○○が悪いという思想
相手を否定してしまう思想の1つに「悪い」という考え方
がある。これは実社会では最早結論のように使われる事が
多く、その先に展開できる議論は無いに等しい。だが問題
の本質は「やらかした事」ではなく「同じミスを繰り返す
所にある」と考える事ができれば再発防止こそが真の対策
である事も見えてくる。現状維持バイアスが起こす幸福の
怠惰は、そんな「面倒な前進はしない」と決めた人が辿る
末路そのものだ。
・話が前に進まない
例えば誰かが起こしたミスを責める事は、その誰かの過去
を否定する行為に他ならない。お盆からこぼれた水は責任
者をどれだけ叱責してももうお盆に戻る事はないが、かと
言って同じミスを繰り返す自分を認める方向に舵を切って
しまえば、その人の世界観からは改善も前進もなくなって
しまい無価値になる。そこにはきっと誰もが面倒だと感じ
るシステム的なエラーが絡んでいる場合が多いが、これを
後回しにすると話は全く前に進まなくなる。
・新たな敵を創る
例えば何か悪い出来事が起こった時に、ヒューマンエラー
から脱却して「誰も悪くない」とする手法の1つに仮想敵
を作るという方法がある。悪いのは古い風習やシステムで
あり、それに関わるメンバーの誰一人悪くないとするこの
考え方は政治の世界でも多用される。人の過去(ミス)は
変えられないが、システムの過去(ミス)であれば変える
事が可能だとするこの考え方こそがベネフィットに近づく
為の思考変化だ。アナタの前に現れたキメラ(毒)は何で
それを治す為のベレルフォン(薬)は一体何なのか。ここ
に仮想敵を当てはめる思想はコミュニケーションの改善に
大きな前進をもたらすのではないだろうか。
欲しがりという怒り
・ギブとテイクの境界線
人が感じる怒りの根源は「自身が被る損失」によるモノで
ある事が多い。内容はどうあれ、自分の思い通りにいかな
い事や、かけた苦労に見合わないと感じた時に怒りの感情
が出てくる。であればギバーと呼ばれる人達は常に与えて
いるのだから常に損をしている事になるが、それが理由で
怒りながら成功している人を見た事がない。これを紐解く
ヒントは「ギバーは損をする為に与えているワケじゃない
んだ」という事。テイカーは「奪えなければ損」だと考え
るし、マッチャーは「等価でなければ損」だと考えている
人々の事を指す。しかしギバーは「返ってこなければ損」
だと考えている為に怒りになるまでの猶予が長い。「もう
絶対に返ってこない」と確定するまでは怒る理由も必要も
ないのがギバーという生き方だ。
・信じた事を繰り返す習性
人は基本的に自分が信じた行動を繰り返すが、その目的が
報酬なのであれば、その人は報酬を上げる為に労働を繰り
返すだろうし目的がアイデンティティを満たす事であれば
自身の仕事を繰り返す事になる。これを踏まえて一般的に
はお金が貰えなければ「やる意味は無い」と考えられがち
だから、人は基本的に「育てる」という事を嫌う。今すぐ
に実がならない木は育てる気が起きないのだ。繰り返しの
習性によってオリジナルビジネスという名の木が育ってい
くのであれば毎日水をやる事は決して無駄にはならないだ
ろうし、それを仕事にするのがオリジナルビジネスの本質
になる。
・本当は何だったのか
世の中で「お金を使う事」ほど簡単な事は無いがその一方
で、人は損をすると怒りの感情が出る。木の実を食べたい
マジョリティに「木の育て方」を教えても、それは損失に
しかならないだろうし、魚を食べたい人に「釣りの仕方」
を教えても伝わらない。顧客への提供物はどうやって消費
すれば良いモノなのか。はたまた自分は一体何を買って何
がしたかったのかを考える事はアナタの人生を1歩ずつ前
へ進める事に繋がる。このサロンで教えている事はお金の
稼ぎ方じゃなく「仕事の創り方」だ。
知らないという事を知る
・不明な事に納得する集団性
現代社会は情報がより複雑化した事で「知らないまま」で
暮らす事が可能になった反面、知らない事に直面する機会
も多くなってきた。人は「不確かな状況」に立たされた時
本能的に「自身と似た境遇の人の真似をする」という選択
をする。その判断自体は特に悪い事ではないが、その正体
こそが同調圧力の根源になる。まずは自分が不確かな状況
に立たされた時、何を判断基準にしているのかを知る為に
影響力を正しく学ぼう。
・つくづくマイノリティなボクら
誰もやってない事をビジネスにする為に必要なのは知識量
ではない。ジャンルを絞らずに無限にある世界の情報全て
を網羅する事は最早神様の所業であり、何の目的も方向性
もなく勉強する事は何の意味も成さない。ボクらが本当に
こだわらなければならないのは「品質」であり、その根底
にあるのは「情報の広さ」でなく「情報の深さ」だ。多く
の人はココが掘り下げられないから「そんな事をする意味
がない」とか「そこまでやる必要が無い」といった言い方
で逃げていく。物事を深掘りすれば、当然世間からは離れ
マイノリティになっていく。
・知らない事を知る勇気
哲学の世界には「無知の知」という考え方がある。知ると
いう事を客観的に4段階に分けた思想で「自分は知らない
という事を知らない」状態に始まり「自分は知らないとい
う事を知っている」状態になり「自分は知っているという
事を知っている」状態を経て、最後に「自分は知っている
という事を知らない」状態になるという情報消費に関する
例えだ。この中で起業家に必要なのは2番目であるとされ
ていて、この状態が自分はスーパーマンじゃない事を認識
させてくれるし助けも求められる状態で最も健全であると
されている。決して「知らない事を埋める」為にこの教え
はあるワケじゃない。
やる・やらないを繰り返す
・繰り返す
情報を集める事は悪い事じゃない。ノウハウコレクターは
無意味ではないし、情報の積み重ねはそのままサービスの
品質向上になる。ただし、集めるだけではただのオタクと
同じだから、次はそれを自身の発言として発信していかな
くてはならない。こうやって今までにやった事のない事に
どんどんチャレンジできる自分に変わる為に「過去の自分
を断ち切る」という行為はどうしても必要で、しかもそれ
は1回だけでは終わらない。何度も何度も目を覚まし続け
なければならないし、何度も何度も考えを改め直し続けな
ければならない。ボクらはこうして影響力を付けていく。
・マイノリティの世界観
この「過去の延長から現在を切り離す」事を繰り返す行為
は世間から見れば異様な光景だ。知らない事を知らないま
まで生活する消費者にとって、それは全く必要のない行為
だから。よって、過去の延長から現在を切り離す」という
事を繰り返すと必然的にマイノリティになってくるはずで
みんなと仲良くウェーイ!ってやってる人はマイノリティ
に成り切れてない(怖くて成り切れない)と考えて良い。
・商売である不合理性
マジョリティのまま興すビジネスは、マジョリティが理解
できるモノしか販売できない。そこは簡単に真似ができる
世界観だし、真似しやすければ当然品質は均一化していく
事になるから、後は価格競争になる未来しかない。これが
レッドオーシャン市場が辿る末路であり、ビジネス寿命と
呼ばれるモノの正体だ。これが、オリジナルビジネス構築
を目指すボクらがブルーオーシャン市場を目指す理由だ。
真似ができないという事は競合が増えない。だからそんな
に早い段階から価格競争にはならずに市場を独占できる。

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