二分社会の原理
・チャンスは2種類ある
企業で労働者として働く場合、自身に訪れるチャンスは2
種類ある。1つはトッププレイヤーとしての勝ち抜きポジ
ションと、もう1つはそのトッププレイヤーを支えるスー
パーバイザーのポジションだ。当然どちらもその根底には
「企業理念に沿えているかどうか」がネックであり個人の
欲求をそこに持ち込むと、理念の違いをストレスとして受
ける事に繋がる。また近年ファシリテータを目指す人が増
えているのも、スーパーバイザーの存在が世間に認知され
始めた影響だろう。
・忖度に見える実力
では、周囲を押しのけて「我が道」を行く王道トッププレ
イヤーに対し、スーパーバイザーは周囲からどのように見
えるだろうか。パッと見て、その存在はトッププレイヤー
の後ろを補佐しながらついていく事から虎の威を借る狐に
見える事も珍しくない。よって周囲からは「忖度」にしか
見えないというのが特徴だ。ただ、実際そのポジションに
立つ為には「へりくだる」とは無縁の実力主義の世界に身
を置かなければ到達しない。これは単純にトッププレイヤ
ーが出す高い要求を受けきるスキルが必要になるからだ。
・アナタはどうか
この「忖度」に見えるメラビアンの法則(人は見た目が9
割)というのは、逆算戦略アカデミーでは「避けられる事
象」として捉えている。「人は見かけによらない」という
諺がある通り、その人がどれだけ「許せないポジション」
でぬくぬく仕事をしてるように見えても、実際話してみれ
ば大変良い人だったという事も珍しくない。更には自分よ
りも大きな悩みを抱えて過ごしている事も見えてくるから
だ。ならば今後は「見かけ」をアテにしなければ良いだけ
の話で、判断基準はその人が「何をしているか」に焦点を
絞れば自ずと視野は広がるだろう。
常識との乖離を鑑みる
・管理されるシステム
個人起業家が世間から乖離されてしまうといった仕組みの
原因を作っているのは紛れもなく「管理社会」そのものだ
ろう。ボクらは子供の頃から学校や企業に管理されながら
大人になった事で、自身の自由な思想を放棄する事こそが
社会貢献になると教えられてきた。であれば個人起業家を
目指す為には、まずその管理体制から抜け出す必要があり
逆に自身の自由な思想を思う存分発揮できる場所が必要に
なる。SNSにはこういった独自のオリジナル空間を創れる
場所があり、ここを活用しない手はない。
・抜けるか否かの判断
このように「幼少期の自身に影響を与えたモノ」まで遡れ
れば、アナタのアイデンティティ(自由な思想)がどこに
あったのかを思い出すきっかけになる。管理という世界は
「気付く」事でしか視界が変わらないし、これを映像化し
たのが映画マトリクスだと捉えれば起業家を目指すという
事が世間から乖離される事に等しいと気付くのにそんなに
時間はかからないだろう。何かの管理下でトップの座に就
く事は出来るが、その上には絶対に破れない分厚い天井が
ある。まずはその「限界空間」から抜け出さなければ自身
の稼ぎは永遠に青天井にはならない。
・その先で待ち受けるガチャ
ではその状況に気付いたとして、アナタがやっとこさその
閉鎖空間から抜け出したとする。しかしその先で待ち受け
るのは「新たな管理の始まり」になるケースが非常に多く
せっかく自由になっても見渡す限り続く無限の空間で自分
が何をすべきかが見えてこないと、人はその空間の大きさ
に耐えられなくなるからだ。その世界では「向かうべき方
角」を自身で決めなければならず、その方向を決めてくれ
るのがアイデンティティの役目。受動的なまま外に出ると
「管理してくれる人」を探す旅に早変わりしてしまうのは
その為だ。
乗るか反るか
・売り物の定義
現物販売はともかくとして、無形商品のほとんどは売り手
自身が「欲しいかどうか」を尋ねると多くの場合は買わな
い事が多い。つまり、自分の売っているモノは特に自分が
欲しいモノではなく「提供できる」からという理由で販売
しているに過ぎない。だからこそ「購入する人の心理」を
理解する事無く「売れる手法」に頼らざるを得ない。そこ
に注力してしまえば、小手先の技術で「売れる人には売れ
る」が成立してしまう為、その途端に中身は不要になる。
自身が販売するモノは、あくまで「自分がお金を出してで
も欲しかったモノ」である必要があるのはこの為だ。
・2段階目のガチャをなくす
起業家のペルソナは「自分自身」だけで十分である理由も
ここにあって、例えば「ヤル気満々」で意気揚々と航海に
乗り出した所でアイデンティティがなければその先様々な
「起業塾ガチャ」を引き続ける事にお金を使ってしまうし
ハズレを引いたそのお金はギャンブルと同じでもう2度と
手元には返ってこない。本来ならそのお金は従業員給与や
投資など、別の何かに使えたハズなのに「選択を間違えた
だけ」で一気に失ってしまう。失敗は恐れる必要はないが
「マネーリテラシーが無い」事と「投資と勘違いしながら
失う浪費」では意味が大きく違う。そのガチャは一回経験
すれば十分だろう。
・理念と目標を持つから事業主
こうした概念をまとめていくと、起業に必要なのはお金で
はなく「別の何か」である事が見えてくる。運武天武で当
たりが出るまでお金を出し続けるガチャに「勝ち」はあれ
ども「成功」はない。自身でビジネスを成功させる為には
モノや情報を動かす前に「理念」と「目標」が最優先だと
いう事が見えてくれば、それは「時間の使い方」に問題が
ある事に気付くのもそう遠くはない。いつまでもガチャを
引き続けない為に、アナタが未来でガチャそのものになら
ない為にも理念と目標を「目的」として設定しよう。
能動的意思の効果
・MLMから始まった
ボク自身は昔から様々なビジネスに手を出してきている事
もあり、そのどれもが成り立っていない事を痛感する機会
が多かった為かMLMの組織体系が一番強いと感じている
が、問題は「組織に入りながらオリジナルを目指す」とい
う矛盾したあり得ない状況からは抜け出す事を推奨する。
その組織の中で構成員の役割は「販売員」であり起業家で
は決してない。そしてトップの承認を得ながら昇格し続け
るシステムなのであれば、それは一般企業と同じで絶対に
自身が頂点に立つ事はないからだ。当然だが頂点に立つ人
には承認者がいない。さて、アナタはこの不思議な現象を
どう解決するだろうか。
・受動体質からどう抜ける?
一方で、販売員であれ構成員であれ組織の中に属している
間は「やる事」が決まっているはずだ。それは何かしらの
目的で行う「行動」そのものであり、売上を作る事は頂点
の仕事ではない。資本主義社会が今まで情報を遮断してき
た理由が、こういった事に「気付いて欲しくない」からだ
とすれば、それに気付いたアナタから行動は変えられる。
学校教育で「みんなと同じ時間」に「みんなと同じ場所」
で「みんなと同じ事」をさせられてきたのは一体何の為か
が紐解ければ、アナタが遠い昔にどこかへ置いてきたアイ
デンティティを思い出すきっかけにならないだろうか。
・だけじゃない資本主義の世界
ビジネスにとって「感情」というツールは相手を動かす為
に用いられるモノであって、自身が感情的になれば周囲は
一気に曇ってしまい視界が狭くなる。そしてその反対側に
いるのが「合理性」だ。この2つはどちらかに偏るのでは
なくバランスが重要であるが、感情的な人が合理性に寄る
時は必ず何かしらの問題を伴う。そこに今まで見えてこな
かった問題解決への需要と供給の姿が見えてくればアナタ
が過去に偏るキッカケになったアイデンティティの片鱗が
見えてこないだろうか。
マーケットチェンジ
・答えを出すAI
現代社会は情報が溢れただけでなく、個人で情報が精査で
きる時代になった。大手がAIを使ってビッグデータを扱え
るようになった事を皮切りに「検索」は一気に精度を増し
誰もが概ね同じ情報を扱えるようになった事で個人の発信
に希少価値がなくなった事で「共有」するようになった。
これがSociety5.0の始まりであり、その共有データを使う
事でビジネスに進展させていくのがマーケティング5.0に
なると言えるだろう。では顧客のニーズを大量に集められ
るのが大手の成せる戦略になるとして、中小を含めたボク
ら弱者は一体どう太刀打ちすれば良いだろうか。
・ボクらはあやかる
ここでの打ち手の1つとしては「大手にあやかる」という
考え方がある。顧客ニーズに応える事を仕事にするのでは
なく、大手企業が「どのように顧客ニーズに応えているの
か」を手法の1つとしてインフルエンスしてしまえば理念
を侵す事なく注目を集める事が可能だ。その媒体は動画で
あれ書籍であれブログであれ形式は自由だが、その後自身
のサイトに注目が集まったのなら今度は自身の広告を出す
チャンスになる。こういった広告戦略を活かす為にボクら
は「何屋」になるのかを決めるのだと考えておいて良い。
・ビジネスが先か視野が先か
ならばこういった手法を用いる為に、まず必要なのは自身
が行うビジネス(価値交換)の中身が必要になる。大手の
ニーズ戦略にせっかくあやかったのに、自身の広告が次回
の動画案内だけではその価値をフルに使い切れていない。
ここに嘘や誇張を入れなくてもスムーズにビジネスとして
活動が継続できるようなシステムを構築する必要があるし
動画ビジネスをメインにしていない理由もそこにある。
卵が先でも鶏が先でもどちらでも良いが、アナタのオリジ
ナルコンテンツが「広告代理店」でない限り、顧客へ提示
できるメリットを明確に創り込もう。
最新情報にアンテナを張る
・センシング技術
このサロンでの最新情報は誰かのヒントとなるフロー情報
として存在している。その中でも特に最近注目しているの
がセンサーを駆使したセンシング技術。センサーと言って
しまえば身近な製品が思い浮かぶかもしれないが、範囲は
衛星通信にまで及ぶ事を考えればその市場がどんな規模の
モノなのかを想像するのにそう苦労はないはずだ。現代は
衛星とスマホの通信を使って様々な個人情報が大手企業や
行政機関に送られている。最早それを個人で防ぐのは難し
い上に、近年では悪用でなく「ニーズに応える」といった
使い方をされている為に問題にすらならなくなった。
・仮想通貨の世界はどうか
センシング技術に並び、凄い技術で世界のニーズに応えた
最新技術がブロックチェーンを駆使した仮想通貨の世界。
この世界ではまだ仮想空間の土地争奪戦が今も尚進行中で
世界中の投資家達が希少な土地を巡って競売を繰り返して
いる印象だ。ただ、これらの土地は「月の土地」と同じく
未来で本当に活用できるかどうかの確証がない。だからこ
そ「今の内に」という先行利益のチャンスになる一方で、
当たるか外れるか分からないギャンブル性を秘める。ここ
に参入するぐらいなら、自身の価値を上げる事に投資した
方が将来性が高いというのが逆算戦略の推奨だ。
・先行ポジションをどう取るか
現在投資家達が買い漁っている仮想空間の土地は将来的に
本当に価値が上がるかどうかが不明。であれば、ボクらは
どちらに振っても損益の出ない方法で「大手にあやかる」
という手法を用いるのが堅実な運用方法になるだろう。
当たれば宣伝してあげれば良いし、外れれば乗らなければ
良い。こういった判断を下す為には参加しないまでも少な
くとも情報として先に持っておく必要があるとこのサロン
では考えている。これが先行利益を取る為の条件だ。
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