1週間の振り返り
- とらよし
- 2024年5月12日
- 読了時間: 0分
誰を救うのか
・自身を救うビジネス
どこの誰とも知らない人がいきなり「アナタを楽に稼がせ
てあげる」なんて道理は全く通用しない。そこには何かし
らのリベートが設計されているはずだし、それを提示した
上で合意するのか見送るのかは決めれば良い。しかし残念
な事に、その「リベートを設定できずに永遠と自分だけが
損を被る人」や「あたかも自分には利益なくアナタだけが
助かります」といったコピーを提示してしまうのが起業界
の問題点として存在している。つまり自分が助かる為には
「損を被る」か「得だけを得るか」しか選択肢がないのが
問題なのであって、自分勝手に価値とお金の等価な交換が
実現できれば問題は解決に向かう。
・資本家の卵
そもそもお金稼ぎをビジネスとして捉えた場合、最終的に
目指す先は「資本家」になるだろう。この資本というのは
何もお金にだけに限らないという話は以前にも出てきてい
て、人(人脈)や物(現物)であったり情報であったりと
その姿は実に様々だ。お金を動かす事でこれらのリソース
が動くならば、逆にこれらのリソースからお金に換える事
は何も不思議な事じゃない。多くの人が勘違いしている資
本家の持ち物=お金という認識は、ここで根底からひっく
り返る事になる。あくまでボクらはリソースの交換手段を
ビジネスと呼んでいるだけに過ぎないのだから。
・資本家になったら資本主義に戻る
ならばアナタが今手に持っているモノが何なのかを知る事
はもちろん大切だが、それが扱えなかったから今があるの
も事実だ。ならばお金リソースと交換できる「何か」を新
たに得る行動は非常に価値が高いと言えるだろうし、そこ
に「自分が本当にやりたかった事」をベースに自分が一体
何を知らなかったから今があるのかを知る事も重要タスク
として挙げられる。お金の知識、マーケティングの知識等
を勉強する内に色んな見方が出来るようになると、自分が
資本家になる為に何を持てば良いのか、はたまた何ならば
お金と交換できそうかを探る「リソース持ち」になるのが
成功への近道だろう。
起業家になる為に
・無料で得た情報
人はネット情報であれ書籍であれ、新たな情報を得られれ
ば人に教えたくなる衝動に駆られる。これは何も間違いで
はなく自然に発生する心理現象だが、ここに「付加価値」
が付くと思うのは勘違いだ。つまり万民が知れるトリビア
には付加価値なんか一切ないし、それは単純に「アナタで
なくとも出来る事」でしかない。情報が有料になる瞬間は
「その人でなければ判断できない何か」を持った時であり
それまでは敵国と勇敢に戦った軍人を目の前に、その人が
「ヒーロー」なのか「人殺し」なのかの判断をし続けなけ
ればならない。リソースが動くのは人の心が動いた時のみ
で、そのトリガーになるのは概ね「納得」だろう。
・消費者視点からの脱却
これを「感動」とか「不安感」とかを材料にしてしまうと
途端に「自分では回収できない領域」の話にまで一気に膨
れ上がる。知りたくもない相手の過去にも首を突っ込まざ
るを得ないだろうし、その挙句「解決できません」と言う
事さえプライドが許さなくなり、結局詐欺として押し通す
しか選択肢がなくなる。いたずらに顧客の購買欲求だけを
刺激する事を避ける理由はそんな所にあって、まずは自分
が「お金で解決できない問題がある」事を認識すべきだ。
お金さえ払えば何でも解決できると勘違いを生んんでいる
消費者視点から、まず自分が脱却しよう。
・偶像を追いかけるな
消費者視点で世界を見ると、何かしらのサービスを提供し
ている人に「不可能などない」と思われがち。医者は全て
の病気を治す事が出来なければおかしいと考えているのが
マジョリティ層の思考であり、これは接骨院だろうが整体
だろうが同じ事。ヨガ教室に通う事で自分の身体が柔らか
くならなければ「自分は一体何にお金を払ったのか」が急
に分からなくなってしまうし、だからこそデカデカと自信
満々にキラキラした看板に人は惹かれるのであって、ここ
を目指すと「とんでもない顧客」もやってくるので一気に
仕事効率が落ちる。
商売の原点
・原始的な商売
お金リソースを入手する代表的な方法としては「商売」と
いう形態を使うのが一般的だが、その形態の中には正直に
お金と商品を価値交換とはせずに、お金と別の何かを交換
するシステムも存在する。こうなると商品代金プラス何か
の付加価値が加わり、割高での販売が可能になるが時代が
進み、人々が「自分の手に入れたモノ」の価値に気付き出
せばこのシステムは一気に崩壊する。この付加価値に使わ
れているのが「好意」か「権威」の影響力になる。アナタ
が「推しに使うお金」の価値は、アナタの将来にどのよう
な影響を与えるかを考えた上で「身内だから」「友達だか
ら」という理由で買ってあげる事にどんな問題が生じるか
考えてみよう。
・アナタが入手するモノ
ここで顧客が得られる満足感は「自分が助けてあげた」と
いう一種の自己満足でしかない。手に取った商品の品質を
度外視するならば、それは「拾ってきた石でも良いのか」
と問い尋ねてみると良い。そして「身内だから」「友達だ
から」という理由で買ってもらったお店は将来どうなるか
も同時に見えてくるだろう。今、一瞬だけ助けた効果には
持続性はなく、その先でも助けてあげ続ける事ができない
のであれば、その差し伸べた手は「親切」なのか「甘やか
せただけ」なのかの貴重な判断基準になる。本当に成功さ
せたいのであれば、価値の無いモノをあたかも価値のある
ように見せかけるのではなく「何がどうなれば価値として
認められるのか」を説いてあげるのが優しさなのではない
だろうか。
・価値提供のロジック
逆算戦略アカデミーが定める価値の本質は「今」いくばか
のお金が稼げる事ではなく「将来」どんな状況に陥ったと
しても同じやり方で価値提供が再生できる事を価値として
いる。つまり自己再現性を最大の「資産」として扱ってい
るという事。だからここで扱われる情報はそのどれもが今
を対象にしていなくて、この記事を読んでいる人が未来で
迷わなくて良いような「道標(みちしるべ)」を価値とし
て定義している。しかし現代を生きる多くの人は「今」を
何とかしたくて「今だけ」「今回だけ」にしがみつく生活
を余儀なくされている。アナタが「面倒だな」と感じてい
るほとんどの事は、実は意外と簡単で、逆に「変えたくな
いな」と感じているほとんどの事こそ、面倒で複雑で時間
のかかる作業である事に気付ければ、アナタの人生は劇的
に前に進む。
喫茶攻略の糸口
・サードプレイス
価値の意味変を考えた時、喫茶店の役割は近年どのように
変化していったのかを踏まえると「不可能だと思われた事
が実は案外そうでもないかもしれない」という可能性が見
えてくる。こういった可能性が見えてこないと「出来っこ
ない事は永遠に出来っこない」ままだ。昭和から平成にか
けての時代、コーヒーとタバコはセットになって嗜好品の
代表として扱われていたが、近年タバコが失われつつある
中で元々「味わい」を売りにしていたコーヒーはどんどん
家庭に移行し、喫茶店はサードプレイスという「落ち付い
た雰囲気(場)」を提供するようになった。
・場を創れる強さ
どんな理由であれ「人が集まる場」を創れる人が強い事は
既に何度も出てきている。それがサードプレイスだろうが
憩いの場だろうが、人が集まる場所というのはそれだけで
広告を見せる機会が増えるからだ。ここを目指すのであれ
ば「コネクター」という役割が一番しっくりくる。彼らは
有権者や著名人とコネクト出来る事を強みとしていて人脈
こそが生命線になる職業だ。ボクがここを目指さないのは
どうしても「受け」に回らざるを得ないと考えているから
で、どうせ成功を目指すなら「コネクトする側」ではなく
「コネクトされる側」を目指す方が価値が高い。
・個人がメディアに出る理由付け
どちらにせよ、そこまでの影響力が持てればメディアへの
進出は「広告」として成立する。自身の強みがあってそれ
を欲しがる顧客がいるという構図は、図らずとも価値交換
を促してくれるだろうし最終的に「自身の城」へご案内が
可能になるからだ。この準備ができないままにメディアへ
露出を始めると、誘導する先がないので「自身が広告塔」
としてプラットフォームの宣伝をするか、もしくはどこか
の企業広告を担うしか選択肢がなくなる。ボクは個人的に
この状態を「成功者」とは呼んでいないし目指さないよう
にしている。若さ・ノリ・流行を追いかけるスタンスには
必ずその先に限界がやってくるから。
鬼退治って何だ
・鬼って何なの
昔話や逸話に度々登場する「鬼」とは一体何を風刺したの
だろうか。民衆を苦しめる「問題代表」の鬼だが、その姿
はどれも抽象的で的を射ない。ただ、何となく分かってい
る事は「鬼とは人の意思疎通から生まれる軋轢の事」だと
いう事。これを実際に実行に移してしまう人の事を指すし
そういった雰囲気を創り出す「場」そのものにも例えられ
る。つまり単純に「こんな人」だと言語化する事が難しく
今でも鬼は鬼として人々のイメージの中に巣食っていると
いった状況だろう。このサロンでは鬼は「選択肢もなく、
ただ蹂躙を受け入れるしかない状況の事」を、鬼だと定義
している。災害も戦争も権力も全て鬼に当てはまる事象に
なる。
・みんな鬼退治には積極的
つまり鬼の問題点は「人々に選択肢を与えない(1択しか
ない状況を生み出す)事」である事を踏まえると、例えば
催眠術や心理トリックなんかも鬼になり得ると考えて良い
だろう。これらの選択肢を増やす為の「鬼退治」は世界が
共通して積極的である事を考えると、強制的に何かを執行
される手段を持っている個人あるいは団体は全て「鬼」に
なり得るのだから、それは逆に「鬼退治される側」になる
のだと考えておいた方が良い。アナタが行う「アタック」
は相手にどれだけ選択肢を与えているのかを考える事は、
将来アナタが鬼退治に合わないようにする為の防衛策とも
言えるだろう。
・現代の鬼
では現代社会の鬼はどんな所に潜んでいるだろうか。今の
時代で選択肢が無くなってきたモノの代表に「就職先」と
いうモノがある。要はセカンド・プレイスに当たる仕事場
の環境だが、近年ではどこも機械化が進んだ事で昔のよう
に「人ありき」ではなくなってきた。つまり民衆に対して
選択肢が失われつつあるという事になるが、ここに圧力が
集中しないように社会は今「派遣業」や「パート・アルバ
イト」が急増している。この選択肢は、確かに仕事探しの
圧力を分散する事には成功しているが、果たしてその道に
乗った人物の行く末に「選択肢(自由)」は生まれない。
この事に世間はだんだん気付いてきていて、次世代の鬼と
して現行鬼からタッチされるのは一体誰だ。
希少性を継続する
・希少性には種類がある
現代社会の希少性にはいくつかの種類に分けれられていて
「元々数の少ないモノ」から「だんだん失われつつある」
状況まで数種類に及ぶ。失う事がワーストだという論理は
選択肢が「無い」の1択になってしまい「鬼になる」っと
考えればどうしてワーストなのかも説明が付く。そして更
に希少性は「創る事が出来る」というのもこのサロンでは
何度も出てきている。期間限定・数量限定などは人が創り
出した「失われゆく希少性」である事は有名だが、ならば
「数の少ないモノ」としての希少性も創り出せるかと問わ
れれば「可能」だ。このサロンがそうであるように。
・継続希少性
失われつつある希少性は「今」に特化している為に急がな
ければならないし、今を逃がせばチャンスを逃がした事と
同じ意味を持つ。ならば「元々数の少ない希少性」はどう
だろうか。これらは発掘されなければずっと残り続ける事
が可能であるが、その反面人の手で継続させる事が困難で
ある。その理由は稼ぎになるまでに時間がかかるからだ。
要は「今」しか見えていない人々に、いきなり「未来」を
見せた所で欲しがったりしない。薪を使って釜土でご飯を
焚くのが常識な人は、いきなり炊飯器に興味を示さない。
炊飯器に興味を示すのは「炊飯器が何なのかを知っている
人だけ」だと覚えておこう。
・希少だけにこだわるなかれ
つまり希少な存在は、その希少性を優位性に変える為に別
の何かを使う必要がある。一般的にここで用いられるのは
「気が乗らなくとも従わざるを得ない」権威からの命令が
それに当たる。権威からの命令は選択肢の無い「鬼」から
の命令であり従うしか方法がない。ただ、これを避けよう
とすると「まず与える」っという返報性原理を用いた後に
「皆が興味を持つ」っという社会的証明の原理への移行が
最もスムーズな展開になると言える。これが刈り取るだけ
の「鬼」と、育ててから収穫する創造者の決定的な違いに
なるだろう。

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