1週間の振り返り
- とらよし
- 2024年5月19日
- 読了時間: 0分
認定資格について考える
・認定資格を創る
自身でビジネスを興したいなら圧倒的品質で臨まない事に
は、只の「入会したら儲かるで」という看板売りで事足り
る。中途半端な品質は誰も求めていないし、それなら反面
教師として中身のないガチャを売ってても同じだと考えれ
ば、その「中途半端にかけたコスト」がサンクコストとし
て重くのしかかる。「やるなら徹底的に」やらなければな
らない理由はそんな所にあって、この無駄なサンクコスト
を「続けていて良かった」と思える投資に変わるまで継続
させる為に「どうなれば中間ポイントとしてのマイルスト
ーンをちゃんと経由しているか」という認定資格は真っ暗
な世界で手がかりを見つける為の灯台の役目を果たす。
・明確な固有名詞
ただ、このマイルストーンは現実世界に実在するモノでは
なく「意識や認識」の中にしか存在しない。なのでマイル
ストーンを通過した人も見えてない人も等しく現代社会の
中で共存している事も確かであり、この差を見かけ以外の
方法で見分ける為に「合言葉」的な何かを設定すると良い
だろう。それは「ヤーッ!」みたいな意味の無い掛け声で
はなく、バカの壁を越えた人にしか伝わらない何か暗号的
な固有名詞を設定しておくと、認定資格のマイルストーン
になる。
・情報の非対称性に挑む
ではそんな世界に人をお誘いする時、どんな言い回しが有
効になるのかを考えると「多数派は知らない」という事を
前面に出す事は相手に安心感を与える。ただ、その配慮は
本当にそうである必要があり、Googleで調べたら出てき
ましたなんて領域の情報には一切使えない。それは逆に、
「多数派は知っている」と言う事を事業主個人が知らなか
っただけという大層マヌケな話にしかならないからだ。
「○○を知らないとマズイ」「アナタには○○を▽▽
できる能力がある」などの情報武器は、絶対に嘘にならな
いという確信を持って挑む方が成功率は高くなる。
野心を持てているか
・ほとんどはヒツジ族
世の中の半数の人間は「飼われたい」ヒツジ族であり毎日
を誰かに管理される生活の方が楽だと感じている。日々の
ルーティンを早々に固めてしまい、その活動姿勢は「何か
を得られるならお返しする」という受動スタンスになりが
ちで、物事の判断基準は「自分にどれだけ美味しいエサを
くれるのか」になり、毎日目を閉じ口を開けて待っている
姿はまるで家畜と同様だ。こう聞くと何だか「ダメな感じ
に聞こえる」かもしれないが、当の本人達はその環境には
特に不満はなく平和な日常に寧ろ感謝すらしている。問題
なのはその舎屋内で誰かが「良いエサ」を貰う時、ここに
ジェラシーとプライドが混ざり合う感情が生まれる。
・学校教育の賜物
このように「どの舎屋が一番ウマイか」という価値基準で
舎屋を転々とできるように教育をしているのが学校教育の
役割であるならば「物覚えが良い方が優秀」「協調性があ
る方が優秀」であると判断してしまいがちだ。だけど現実
に企業が切に望んでいるのは「どれだけ売上に貢献できて
いるか」であり、営業であれば売上、製造であれば新たな
アイデアでそれは評価される事を踏まえれば、先に企業側
から良いエサがやってくる事はあり得ない。それでも先に
「どんなエサをくれるのか」を明示してあるのが求職票に
なるだろう。
・オオカミの役割
さて、残りの半数はオオカミ族になるがここには2種類の
オオカミがいて、原始的なオオカミは狩猟によって獲物を
狩るハンターオオカミ。野生と同じように毎日フラフラと
獲物を探しながら最後は武力行使で文字通り「狩る」のが
特徴。もう1つはターゲットを育てて穀物のようにサイク
ルさせるファーマーオオカミ。こちらは狩りでなく農業に
近く「また自己再生できる」分までしか刈らないファーム
スタイル。ではその先で近代化のオオカミが狙うのは工業
系(大量生産)ではないか。今、時代はSociety5.0まで
進んでいて、必要な情報は共有される時代になってきてい
る事を踏まえると「より良いエサ」を待つヒツジにボクら
は何を提供できるだろうか。
逆算から考えよう
・小難しい書籍ほど真理に近い
単純にオオカミ族(管理者)になろうとしても、その立場
に立つ為には様々な情報を網羅する必要がある。その理由
はすぐに「それは知りません」となる事を避ける為だが、
ではどんな情報から集めれば良いのかは皆が迷う所。その
為にこのサロンではオススメ書籍をいくつか列挙していて
どれから始めても良いと思っている。どれも読みやすくて
大切な情報が書かれている書籍だが、小難しい書籍になれ
ばなるほど「世の真理に近づく」と思っておいて良いだろ
う。最終的にそんな小難しい書籍に辿り着く為の前哨戦と
して様々な書籍には「触れてみる」事を勧めしている。
・抗えない法則
世の中には実に様々な法則が飛び交い、人を操る為の心理
テクニックとして紹介されているが、これをそのまま使用
するのはやめた方が良い。その理由は根拠にあって、人が
おおよそ良い方向に向く為に使う法則はなかなか機能しな
いが「自分の言う事を聞かせる」為の使用は即効性がある
から。ただ、それは目的が相手の為ではなくて自分の為で
ある事が多いので、すぐにバレる。だから世の中では法則
を信じれば「お金が手に入る」なんて意味不明なコピーも
登場する事になる。それは「お金を出して買う幹部職」と
変わらないぐらい意味が分からない。
・情報の隔離
少し前まではおおよそ世の中の理は老人達が知っていた。
だから閉ざされたコミュニティの中で、科学で実証できな
い物事は「神様のせい」になっていたし、その為に生贄や
人柱なんてモノも立てられた。では、色んな物事が科学に
よって解明されつつあり「神様がダウト」になった現代社
会ではどうだろうか。神様のせいでなかったのであれば、
全ては「人の管理する所」になる。ここで困るのがヒツジ
族であり、ある日突然「自分の行く道は自分で決めな!」
なんて言われても困るし、知っている世界は今まで自分が
いた世界以外にないから進みようがない。現代は開かれす
ぎた情報社会の中で、再び情報の隔離が始まっているが、
アナタがどうするかはアナタが決めるしかない。
ファースト・セールス
・安心感を生み出す世界観
現代社会が必要としているのは「品質」でも「機能」でも
なく「安心」である事が多い。ただ、その安心感の根底に
は必ず「品質」はついて回る。どれだけお値打ちで提供さ
れようとも品質が伴ってない商品・サービスはそのうちに
淘汰される事を踏まえ、常識を壊す前に「新しい常識」は
創っておかなければならない。これはまさしく、キメラと
ベレルフォンの内容そのもので、ワクチンのないウィルス
をまき散らすだけならただのテロリストだ。新たなワクチ
ン(新常識)を先に創っておいてから既存の常識を壊す為
のウィルス(旧常識)について説明しよう。
・お金が自信を連れてくるんじゃない
多くの人は「お金が稼げれば自信が持てる」と勘違いして
いる事が多いが、お金は精神は安定しても決して自信には
繋がらない。これが「お金持ってるで」と自慢する人には
ついていく必要がない理由そのものだ。その見せ金はどう
間違ってもアナタに渡る事はあり得ないし、結局「稼げ」
としか言われないからだ。「早く成功者になれ」としか言
わないストッパー先生についていく意味がない話は以前に
も出たが、お金にすがるとこんな結末しか生まなくなる。
これも順序が逆で「自信があるから稼げる」とすれば何の
引っかかりもなくスムーズに入ってくる。
・実績を安心とする消費者
また、世間ではよく「信用できるかどうか」の指標として
他人の書いたレコメンドを安心材料にする風潮が高いが、
この判断基準は「自分で良いか悪いか決められないから誰
かの判断に任せるね」っと言っているに過ぎない。これを
自分で決定づけられるぐらい価値を噛み砕く必要性がある
だけで、圧倒的な自信が持てればそれは信用と安心に変わ
る。そして、まずは自分がその視点から抜け出す事が大切
で、誰かのレコメンドではなく「自分が気に入るかどうか
で判断」できる姿勢を、まずは自身が身に着けよう。
知の範囲を広げる
・知の探索
何かを「知る」という行為には2種類あって、1つはこの
知の探索になる。これは単純に、知らない事を探しに行く
という好奇心を満たす行為そのもの。動画サイトを観て回
ったりSNSでの誰かの活動に反応したり。内容は様々では
あるものの、そのほとんどは第4領域の時間になる事が多
いのも特徴だ。ただ、これは「価値の使い方」を知らない
人にとっては只の娯楽にしかならないが、価値の使い方が
分かればこれこそが第2領域の時間に化ける。世の成功者
たちが色んな分野に詳しい事を鑑みれば、娯楽で視聴して
いるのか研究されているのかの違いだけで「行動」として
は同じ格好になる。
・知の深化
こちらはいわゆる「深掘り」と呼ばれる領域のお話であり
1つの内容をテーマにロジカルにラテラルに、そして時に
はクリティカルに深く考える事を指す。これらは価値の使
い方を知る為に必要な要素で、基本的には「ナゼそんな事
が起こるのか」を追求する行為に他ならない。知の探索の
前に「まず自分とは何なのか」を考えるのがアイデンティ
ティの始まりであり、その価値の使い方が見えたら今度は
様々な可能性を探りに知の探索に乗り出そう。この順番を
間違えると、ビジネスが何なのかが理解できないまま只の
「お遊び」にしかならない。
・事業コスト
ではこれを一般企業に置き換えて見てみた場合、社内での
仕事としてどのようなコストとして捉えられるかを考えて
みる。そもそも既存の企業には既に「売るモノ」が存在す
るので、一般的には開発の横展開になるのが定石だ。色違
いやサイズ違いなど様々なバリエーションを増やす役目を
持つのはあくまで「知の深化」が担う部分で、なかなかに
新たな価値を見出す「知の探索」にはコストを割き辛い。
新たな価値にはそれをどう消費するかの方法を見出す必要
があるし、代替わりの激しい社内で自分が現役中に回収で
きるかどうかも分からない新たな分野にはコストが割けな
い事を踏まえると「大手の真似をしない」という起業心理
はここにこそ効果を発揮すると考えられる。
知の探索を拡大する姿勢
・ケイパビリティ
ケイパビリティという聞き慣れないマーケティング用語が
あるが、これは企業組織が持つステータス値の事だと捉え
る事ができる。これはブランディングのような難しい内容
ではなく、ロールプレイングゲームで言う所の「素早さ」
や「強さ」に近いニュアンスだ。企業組織を架空のキャラ
に見立てた時、そのキャラの特性はどのようなものになる
かを見える化したモノ。一般的には大きくて強い企業は、
体力は高いが素早さに欠けるだろうし、魔法や賢さに振っ
た企業は攻撃力や防御力には長けるが体力が無い事が多い
だろう。勘違いしてはならないのは、あくまでステータス
の話をしているのであって「武器は関係ない」という事。
・ダイナミック・ケイパビリティ
昨今では前例踏襲が必ずしも良いとは限らないという風潮
と共に「巨大で力持ちなのに素早い」といった、目に見え
ない特性を司っていたケイパビリティを全面的に押し出す
ダイナミック・ケイパビリティという考え方も出てきてい
るようだ。品揃えが豊富ならお値段は少々お高めが常識で
あった時代は終わりを告げ、今では品ぞろえが豊富な方が
お値段もお値打ちになりつつある。これはアチラを立てれ
ばコチラは立たずというトレードオフの考え方を根底から
覆す新要素であり、今まで成り立たなかった「全てのステ
ータスを上げたら最強」を地でいこうとするスタイルが増
えてきている事を示している。
・企業はどうするべきか
既存企業では中小企業診断士さんの領域になるとは思いま
すが、ここではどんな打ち手があるかを少しのぞき見する
と「全てのリソースをかける」のはリーダー企業の成せる
業であり、チャレンジャーは「項目を絞って特化させる」
が定石になる。これらはいずれも大手の戦略であり個人で
興す起業は「これらを避ける」がベターだろう。とは言え
大手の戦略はどちらも「知の深化」に寄っている事が見え
れば「知の探索」にこそ個人の可能性がある事も浮き彫り
になる。

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